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Pictures at an Exhibition OgawaOcarina Orchestra (arr chaco) |
Hymn No.312 OgawaOcarina Orchestra (arr.Chaco) |
Samuel Barber "Adagio" OgawaOcarina Orchestra (arr.Chaco) |
「エッ!? オカリーナって習ったり先生についたりするのぉ?」 |
種 類▲ 現在日本国内では12穴式(スイートポテトと言ったりします)のオカリーナが主流のようです。形状や材料は何でも良く、それぞれに特徴ある音色が得られますが、やはり土から作ったオカリーナが一番だと思います。一般的には粘土で素焼きした物が多いです。 一部に本焼きしたものがありますが本焼きをすると音が硬くなり土の音とは言えない石の音となるようです。 おがわオカリーナは優しく柔らかい音を目指していますので素焼き仕上げです。 10穴式や12穴式等トーンホールの数が違うものがありますが、 原理的には同じもので穴の数は音域の幅に比例します。穴の数は作る人が任意に設定できますがオカリーナの原理から考えると、トーンホールを多くしすぎると、鳴り難い音が多くなるのです。 (つまり穴の数が少ないほど鳴り難い音がなくなり作るのが易しい) そのほかにおもに丸い形をした四つ穴や六つ穴の形状をしたオカリーナが海外では多いようです。 12穴式は主に幹音を出す為に一つのトーンホールを使いますが、 丸い形状のものは複数のホールの組み合わせにより幹音の音程を作ったりしますので運指方法が異なっています。このタイプのオカリーナを日本では竹で作ったり木で作ったりしているようです。 12穴式のオカリーナには小さいものから Picc F G C bigF bigG Bass 等があり、 基本的にこれが主流で、それ以外の大きいものや小さいものは特殊なものと成り独奏にはほぼ使いません。 Picc とBass の間の各調の楽器を作ることは簡単ですがアンサンブル用にアレンジされる事が少なく、使う機会はソロ以外にはあまりありません。 その他に、12穴式オカリーナに小さいオカリーナを接着した「ダブル」とか「トリプル」オカリーナと言うものがあります。 これは楽器をつなげた状態で作るので歌口が「二つ」であったり「三つ」であったりします。 要するに持ち替えではなく接着している他のオカリーナに吹き替え(??)と言う動作で音域を広げると言うものです。 理論的にはオカリーナの持っている全部の音域をカバーできるのですが何故それが出来ないのでしょう? (それを持つ事が出来るのか?演奏する事が出来るのか?・・はとりあえず考えないで) 一般の方が興味を持つのは理解できるのですが、残念ながら私にはなぜか興味がなく作る気はありません。 ![]() ![]() 参照:OgawaOcarina |
外人から見ると同じに見える日本人でも、
日本人をよく知っている日本人(?)から見るとまったく違って見えますよね。 |
他のメーカーで胴体の脇のほうに開いている指で押さえない小さな穴がありますが、
それは通称「捨て穴」と言い、オカリーナ全体の音程の調整の為に開けられた穴です。
・・つまり捨て穴があると言う事は穴を開けて「全体の音程を上げた」と言う事です。
オカリーナでは原理的に全体の体積に対する最低音から最高音までの幅の限界が決まっていますので、
下の音程を上げると最高音が出難くなると言う事になります。 |
最初に「楽にオカリーナが持てればそれで良いのです」と書きましたが、
少しうまくなって再度指摘すると「ほんとうだ!」などと言う方が多いのも事実なんです。 |
吹 き 方一般的に吹き方と言うと呼吸法と言う言葉が最初に聞かれるような気がします。私の知る限り正確な動作をしていた人はほどんどいませんが、皆さんなんとか吹いているのです! 少し間違っていても結構出来るみたいですから、心配しないで下さい。 しかし、もっと楽に演奏したいとかもっと上手になりたい人は簡単にはできませんのでよく研究しましょう。 私は吹き方を三つの動作に分けて考えています。 それらは個別に動作する事は簡単ですが実際には一緒に動作します。 第一は「息の出し方」 第二は「息の吸い方」そして 第三は「息の止め方」です。 |
ある時、高名な先生が弟子を教えている風景を拝見する機会がありました。 |
息の出し方一般に風船を膨らますような吹き方をされている方が多いようです。 私はそれを「生息」(なまいき)と呼んでいます。 オカリーナを吹く時にはただ息を出すのではなくコントロールされた息で演奏する必要があります。 その方法を簡単に言うと、 息は風船のように吹くのではなく、にらめっこの様に貯めた空気を感じながら、おなかで圧力をコントロールして出すのです。 よく「腹式呼吸で・・」と言いますが、オカリーナを演奏する上で必要な呼吸法は「胸式腹式呼吸」 と言う呼吸法なのですが、 完全に腹式呼吸と誤解するだけでなくその実践さえ誤解している方も多いのでご注意ください。 もう一つの「胸式呼吸」を含め、三つの呼吸法を区別してお見せする事は演奏法を勉強した者にとって容易です。 あと、楽器を無理やりねじ伏せる様に強く吹く人がいますがこれは絶対にきれいな音は出ません。 きれいな音はそんなに強い音なのでしょうか? どのような息の強さが良いのか解らなかったら徐々に吹く息の圧力を増して行き、 あなたが「これ」と思うところを覚えてください。 ただし、お使いの楽器を作られた方がどのような息で作られたかが重要な問題なのです。 |
今日(2009年3月1日)はすごい事がありましたので、思わずこの文を追加しました。 |
息の吸い方何か行動を起こす時、息を吸うのは当然ですね。オカリーナで音楽する時も吹く直前に息を吸いますね。その息の吸い方はその次に演奏する音楽と係わりがありますよね? 優しい音楽の時には「優しく」勇ましい音楽の時には「勇ましく」吸います。 そして、ゆっくりの音楽の時は「ゆっくり」早い音楽の時は「早く」」吸うはずです。 実はこれが「息の吸い方の極意」なのです。 その予備拍でのブレスがいかに音楽的であるかは本当に大切な事ですが、 ほとんどの方が音楽と関係ないブレスをするので、大変残念に思っているのです。 この説明で納得して頂ければ良いのですが中には単にテクニックを求めて読まれている方もいるかと思いますので、 ちょっと、高等テクニックをお教えします。 速いテンポで短いブレス時間しかない時に使うテクニックですが、私は普段でも使用しています。 理論は簡単です。空気がなくなっても胸を筋肉の力で広げておき吸う時に肺を広げなくても広がっているから 早く吸う事が出来るのです。 さらに、肺の中の気圧は外部より低いので吸う動作をしなくても空気が入ってきます。 広げ吹いている間は腹筋で空気を押し出しているのです。その間肺は広げているのです。 その現象?は簡単にお見せして実証する事が出来ます。 よく演奏会で腹筋を使いすごい勢いで音をたてて息を吸う人がいますが、 これは吸う時に肺を広げる動作を一緒にしている事が多いのです。 上記の方法を出来るようにするか時間をもっと取ってゆっくり静かに吸いましょう。 その音でせっかくの音楽がぶち壊しになりますから・・・。 息の止め方息の止め方・・と言うのは「にらめっこの様に」と何回もどこかで言った覚えがありますが、実際には息を止めると言うより息の圧力を決める動作なのです。イギリスにあるバグパイプを思い出だして下さい。わきに抱えているバッグに空気を入れ、それを左腕で押さえ圧力をかけて空気を押し出しているのです。供給する空気は単に供給するだけで音に関係はありません。貴方の肺はそのバッグだと思ってみて下さい。そのバッグパイプのバッグを押さえるつまり圧力を決める「腕」の使い方なのです。初歩では、同じ音程で同じ音量の音を安定して出すことを目的としますが、 中級では音量の変化を意図的に使いますからその為の圧力コントロールをも含みます。 このことによって安定した音での演奏や様々な音楽表現を実現してゆくのです。 それほど大切な動作なのですが、間違った出し方や一定の空気の使い方だけで、残念な事にコントロールについては認識されていない様です。 参考までに バッグの中は抱えた腕によってどの方向に対しても同じ圧力がかかっています。(パスカルの原理) この圧力をコントロールして同一の安定した音を出す作業をロングトーンと言います。 これは大変重要な練習となりますので毎日練習してください。 |
他のオカリーナから持ち替えられた方へ |
タンギングタング[Tongue]とは(舌)の事で、管楽器の仲間であるオカリーナは尺八などと違ってタンギングと言う動作を舌でします。 (尺八の現代奏法ではタンギングもあるそうです) それは、息を舌で堰き止めその堰き止めた息を舌により放す動作なのです。 実は動作としてのタンギングはたった其れだけなのですが、 実際にはアーティキュレーション (articulation(英)発音の事で各音をハッキリ出すことであるが、一般的?にはスラーのかけ方などのことを言っています) や音楽的なことに大きく関わって来て大変重要なことなのです。 奏 法 練 習 オカリーナでは音を出す時は必ず too と舌で空気を堰き止めてから出します。(声は出しません) too(トゥー)の文字が示すように舌は上の歯茎の裏に触るはずです。 そこから、トゥーと言う動作をしてください。 では簡単な譜面の読み方を含めて実習していきましょう。 声を出さない様にもう一度注意してやって下さい。 音を出す時は必ずそのタンギング動作をしなければいけません。 次に、数を数えながらタンギングをして全音符の高いドの音を吹いてみましょう。 それでは四分の四拍子で全音符を四拍伸ばす事にします。 四分の四拍子 四分音符が一小節の中に四拍ある拍子で、八分の三拍子は八分音符が一小節の中に三つあると言うこと 全音符はあくまで四拍だが、全休符は一小節の中何拍あっても一つの全休符で表す。勘違いしやすいので注意!! どの様に吹けばよいのでしょうか? 吹いているつもりで実習してみましょう。 Fig.1 ![]() 数を数えながら too とタンギングをして次の1の直前で吹くのを止めます。 (小さい子には「1,2,3,4でパッ!」と止めなさい・・等と教えたりします) これで四拍吹いたことになります。この正確に音の長さを吹くと言う事は大変重要です。 多くの人がいい加減な長さで演奏していますので正確に演奏してください。 初めに出す音
それに、フルート等のパイプの楽器では途中のホールの塞がりが不完全の場合音が出ません (倍音を出すことが可能です)が、オカリーナは体積に対する開口部の面積の合計ですから、 それが可能なのです。 と言う事は、指がトーンホールを完全に塞いでいなくても、 不完全な塞がりでも音が出てしまうと言う事です。 ですから音階を下降しながら順番に完全に指でふさぐ練習をするのが良いのです。 では音を出してみましょう。 最初の小節は音楽的には非常に大切なのです。 その間にテンポや音楽を掴み、次の小節では完全にその音楽の中に入って欲しいのです。 その為にわざわざ休みの小節を作りました。 実際には予備拍(直前の一拍)だけで次に始まる音楽のすべてを感じなければいけないのです。 数える練習です。 1,2,3,4と自分の中のテンポを保持ながら数えて2小節目の一拍目でタンギングをして音を出します。 三小節目はお休みですが、やはり1,2,3,4と数えています。 四小節目の後ろに他と違う縦線があります。 これはリピート記号で繰り返すという意味です。(この場合最初に戻り二回演奏したら五小節目に入ります) 一拍の長さは四分音符が60の速さで演奏して下さい。 (60とはメトロノームの速さの事で、一分間に60回と言うことですから一拍の長さは一秒になります。 Ms.1 ![]() メトロノームを使いましたか?(余程音楽的に修練を積んだ人以外は必ず使って下さい) タンギングはきれいに出来ましたか? 音符の長さは正確でしたか? それが出来たらmidiの伴奏でやってみましょう。 midi 再生 どうでしたか? この段階でチェックする事は、タンギングの強さと音の長さで、 伴奏のオルガンに聞こえる音と同じタイミングで演奏できればいいのです。 タンギングと息の関係を考えましょう。 舌にかかる息の圧力は これから吹く音の圧力の訳ですが、 それに差があるとどうなるかを考えてみましょう。 図で書いてみます。 Fig.2 ![]() Fig.2はもっとも良い形です。 それに比べて次のFig.3ではタンギングの後で息の圧力を上げ音が膨らんでいます。 古い音楽ではその様に演奏する事がありますが、これは弦楽器の弓の構造の歴史と関係ありますので、 わざとやる場合を除いてやめた方が良い例です。 Fig.3 ![]() Fig.4はその反対でタンギングが強すぎてその後に息が弱くなった例です。 Fig.4 ![]() 良く聞くと皆さんの大半はFig.3やFig.4に当てはまります。 これを正確に吹けない限り前に進んではいけません。 つまりタンギングと息のバランスをコントロールできる事が必要です。 ちょっと難しい言い方をしましたが、前に述べた言葉を思い出して下さい。 「タンギングの強さ(圧力)とはこれから吹く音の強さ(圧力)です」 さて、大体理解出来たでしょうか? それではもう一度、midi.1を使ってMs.1を練習して下さい。 舌と息のバランスそして同じボリュームを維持できたでしょうか? タンギングの基本はそれだけなのですが、 それで終わっては知識だけですから実習をしてみましょう。 これからの練習はタンギングを練習しながらリズム(譜読み)の勉強になると思います。 譜面を読む自信のない方は特に秘密練習として・・?やってみて下さい。 譜面が読めるようになると良いですね。頑張りましょう! それでは四分音符が60の早さで一拍ごとにタンギングをしてみましょう。 ピアノの音が一小節同じ音形を演奏します。 その間は1−2−3−4−と数え、次の小節で演奏を始めて下さい。以下が楽譜です。 Ms.2 ![]() 予備練習が終わったら、midiのスイッチを押して一緒に演奏して下さい。 体で拍子を感じて下さい。 midi.2 midi 再生 タンギングがリズム通り出来たか? タンギングの強さばらつきは・・強すぎたり弱すぎたりしなかったか? 音符の長さが正確に演奏できたか? 短かったり、アクセントを付けたりしていなかったか? (midiの演奏の様に演奏してください) |
「タンギングと言う動作の為にスピードのある空気が必要でしょうか?」と言う質問を受けました。 |
音の止め方いろんな意見がありますが、長い音と短い音の場合で処理(終わり方)が違ってきます。一般的には全く気にしなくても上手にできている方が多いようです。 長い音を切る場合音の最後で、 ・吹くのをやめ息を止める。(声を出すようにするのですが、オカリーナの場合音程が下がることがある) ・タンギングのように息を止める。(よく聞いていないとアクセントが付くように聞こえる時がある) スタカート等の短い音の時は舌でせき止めるのが一般的ですが、おなかで切るように吹く事もあります。 「息で止める」のが正解ですが、圧力を維持できないので音程が下がると言う現象が起きやすいのです。 長い音で「舌で止める」というのも間違いではありませんが、音をよく聞いて止めるようにしてください。 でも、この「息の止め方」と「音の止め方」・・・まだ誤解されそうですね。 とりあえず長い音を「舌で止める」と言う動作はしない様にして下さい。 初心者っぽくってちょっと恥ずかしい演奏になることが多い様な気がします。 |
音の止め方・・なんて考えた事もありませんでした。 |
練習のポイント音程が悪い音程の悪い人の半分はトーンホールを良く塞がない事が原因なのです。 指は基本的に楽器を持つのではなく音楽の為の活動をしなくてはいけません。 楽器の支えは両方の親指と左の小指それに口だけです。 初心者は全部の指で楽器を持ってしまい、 しかも指先が白く変色しトーンホールの跡がしっかりついてしまう位に力を込めています。 それは、指の運動を妨げるだけでなく指が痛くなってしまいます。 楽器を支える指以外は楽器を支えるのではなくトーンホールを塞ぐ事にだけ注意を払ってください。 楽器を支えている指は音によって支えない様に自然に移行して行かなければなりません。 さて、次に下降の練習をしましょう。 指の動き 音を出さないで、動かす練習をします。歌いながら指を見て指を力が入らないように動かすのです) ドーシ、シーラ、ラーソ、ソーファ、ファーミ、ミーレ、レードなど、合理的な動きで 一本ずつ指先でトーンホールを感じながら動かします。 歌いながら 十分に出来たら次の楽譜を指を動かしながら本当に声を出して歌うのです! 歌いながら練習します。(歌えないものは演奏できるはずがありません) 吹いてみる それを練習して歌えなかったり、運指が解らなかったり、力が入っていたりしてはだめです。戻ってやり直ししてください。 問題がなければ吹いてみてください。自分の演奏を客観的にお聞きください。 歌ってみる 次に伴奏と合わせますが、吹く前にもう一度下のmidiを使って (おっと、?本当に声を出して歌うのですよ。良い声でなくても裏声でも良いのです、ただ心を込めて!) 歌って下さい。 合わせる 伴奏が和音を弾いています、 音程を合わせて下さい・・・ 音が合うまで息を強くしたり弱くしたりしてコントロールします 和音を味わいながら出来ましたか? Ms.3 ![]() midi.3 midi 再生 ピアノは最初の一小節でこの様に演奏しています。 Ms.4 ![]() この音をちゃんと自分で歌いながら、そして聞きながら次の小節の準備をするのです。 ピアノが「ソ・ド・ミ・ソ」と弾くのは次の貴方の「ド」の音の為の予備なのです。 「ソ・ド・ミ・ソ」の後の「ド」の音が十分にイメージされ演奏にはいるようにしましょう。 それが出来たら、次に演奏しないで伴奏だけ聞いて下さい。 和音が変化していって綺麗ですね・・。 その和音の上に貴方が演奏するオカリーナのパートがあります。 和音を味わいながら歌って見ましょう。 その後にオカリーナを演奏吹いてみて、自分で歌ったときとのイメージの差を感じて下さい。 ・・その差を埋めるべく(これが練習で、音符をただ吹いて居るのは練習とは言いません)練習するのです。 さて、 タンギングと音符の読み方を練習している訳ですが、長年やっている人でも正確に音符を読んだりテンポを維持するのはかなり難しいようですが、音楽の動きや流れを感じると意外に簡単かもしれません。 今度は今の楽譜とほとんど同じですが、音符があった所に四分休符があります。 実習する前に歌ったり指だけで練習したりしましょう。 それが、習慣になるようにして下さい。 Ms.5 ![]() このmidiの伴奏はmidi.3と同じですが伴奏パターンが違います。それぞれでやってみて下さい。どちらが好きでしょうか? midi.4 midi 再生 ★ここまでの課題が正確に演奏できない場合はどんな曲にチャレンジしてもいい加減にしか演奏できません。 これからオカリーナを楽しむ為にも正確に演奏できるまではこの先に進むべきではありません! |
一般に日本人はタンギングが下手なのです。 たぶんこれは話している言葉と関係があると思います。 それは日本語には「t」などの子音の発音が無いからでしょうか? 「too」も日本語で発音するのでは無く英語の様にしてみて下さい。 それが日本人の耳には多少奇異に聞こえても・・・。 |
ロングトーン音が同じ音量で安定して吹ける様に以下の練習をして下さい。「息の出し方」の項目で説明した事を注意して、決して吹きつけないで優しく吹いてください。 無理やり出した音は決して美しくありませんから・・。 これは毎日行うべき基礎練習です。 安定した音が出る様によく聞きながら練習して下さい。 譜面3 ・ 毎日、四分音符が60の速さで練習しましょう。 ・ 自分の出している音をよく聞くようにしましょう。 ・ 拍子を感じながら数えましょう。 ・ 良くできるようになったら最高音や最低音まで音域を広げて練習しましょう。 ・ 休符でブレスをする時ブレスの練習と思って鼻から深く息を吸って下さい。
音が震える人たぶん貴方の息の出し方が間違っています。あなたはにらめっこしている時に息が震えますか? そんな時は息が無くなってきた時や弱い息を出そうとしている時ですね。 息は出そうとしないで圧力を保持するつもりでやると良い結果が得られます。 「息の出し方」をもう一度よく読んでみましょう。 口や顎に中途半端に力が入っていませんか? 必要以上に入ってしまった力を抜く為の練習は簡単です。 まずその力を入れてみる事です。 それで使う筋肉を確認してその筋肉の力を抜く練習をします。 そのほかには、不安な気持ちがある時などそのような状態になる事があります。 そんな時は練習をやめて遊びに行きましょう! ・・・こんな反省をしましょう。 普段の練習の中で自分の能力を超えて無理に吹いていませんか?音楽は軽業ではありません。 あわてて上手くなろうとしないでもっと落ち着いてゆっくり練習しましょう。 きらびやかなパフォーマンスの技術を追い求めないで音楽を静かに語ろうとして下さい。 そしたら深く静かに息をすると思いますよ。 具体的に言いましょう。 貴方の肺は不十分な空気で常に活動させられているかも知れませんよ。 肺はたぶん苦しんでいるのです。 ビブラート少し前、・・と言っても前世紀ですがクラリネットはビブラートをかけないのが一般的であったし、 フルートの最低音が出る事は驚異的だった時代もあったのです。 オカリーナでも、つい数年前までオカリーナはビブラートをかけてはいけないと言っている人もいたのです。 これはその人の選択している様式の中の狭い音楽感での発言であることは明白ですが、 基本的にビブラートをかけるかけないは演奏者の勝手で、演奏しようとしている音楽を考え自分自身で決定する事です。 ただ、ビブラートにも色々なかけ方があり、それによっては非常に悪趣味な音楽にもなる事があるのも事実です。 例えば、音楽の流れとは関係のない機械的なビブラートを聞くと本当に勘弁してほしいと思ったりします。 でも、外国の有名なオーケストラに山羊の様な(メェーーー)いわゆるちりめんビブラートの奏者がいましたが、 その人のソロに感動した覚えもあります。 その方の音楽はビブラートの禁則・・を通り越していたのでしょう。 ビブラートも演奏の歴史の流れの中でその評価や基準がいろいろ変化するのです。昔は、「喉でかけてはいけないお腹でかけるのだ!」と言われたものです。 そして私もおなかでビブラートをかける練習をしたのですが、 面白い事に最新の医学を応用した研究では喉でかかっているのが確認されたのです。 しかし、それでもビブラートの練習を始める時には今でもお腹で「fu fu fu fu fu fu fu」と 腹筋を使って練習を始めるのが普通です。 これは、いきなり「喉でビブラートをかける」と説明すると良い結果が得られないからです。 ![]() ビブラートは二つの要素があります。 つまり振幅(音の大きさ?)と周期(速さ単位当たりの回数)です。 まず音の出だし以外はタンギングをしないで Fu Fu Fu Fu Fu Fu Fu と音が切れない様にかけてみます。 音の大きさ(振幅)はあまり大きくしないで、リズムに合わせて回数(周期)を変える練習をします。 これをテンポを変えていろいろ練習します。 これがビブラートの最初の練習です。 良いビブラートを研究するにはバイオリンやチェロなどの弦楽器をよく観察するのが視覚的に一番参考になると思いますが、 ビブラートをかける気持ちの参考になるのはやはり「うた」です。 しかし、 どのジャンルの歌(様式の違い)を参考にするかが大きな問題なのですが・・・。 ただ、あくまで自然にかかるのではなく意識してかけないといけません。 コントロールできないかかってしまうビブラートは音楽から大きく外れる事になります。 |
へんてこな質問!? |
響かせる貴方はマリンバ(木琴の大きいもの)で大きなパイプが並んでいるのを見たことがありますか? あのパイプは木でできた鍵盤をたたいた時にその音を響かせる為に鍵盤の下に置いてあるのです。 そのパイプは音によって太さや長さが違いますね。高い音は小さく低い音は太くて長いですよね。 そのパイプが音を響かせているのです。オカリーナの奏法でもそれを応用するのです。 ![]() (派生音の鍵盤のパイプは鍵盤のない所もパイプがあったりしますし、 飾りの効果も考えてありますのでちょっと違いますね・・・・) ここではその方法をお教えいたします。 貴方の顎を落とし口を大きく「お」の形にしてぽっぺを指ではじいてみて下さい。 良い音がするでしょう。 ではその口の大きさを変えてみて下さい。 音程が変わりませんでしたか? そうです。 その口の中の持っている空間の固有振動数が指ではじいた時にその音程と成って響いたのです。 この原理でオカリーナの音を共鳴させて音をさらに響かせる奏法なのです。 ・・・響く所は口だけ? いいえ違います。のど、気管、肺すべての空間を使うのです。 (医学的にはよくわかりませんが・・) それは必ずしも同じ振動数である必要はなく共振出来る振動数であれば良いと思います。 同じ固有?振動数や共振周波数が得られる広さをどうやって作るのでしょうか? ・・・「そんなことできる筈がない」とお思いの貴方に・・・。 簡単なんです! 口笛と同じと考えて下さい。 口笛を吹く方達は口の形状をなんかの本で学んだのでしょうか? どうやって瞬時にその音程の口にするのでしょうか? 言葉でもそうですね。 貴方が発音している言葉は発音の本に書いてある様な難しい動作を研究して発音しているのでしょうか? 人間にはものすごい機能があります。 出そうと思うだけで瞬時にその形を作れるのです。 響かせる ・・どうですか? たったそれだけで貴方はそれで良く響かした音でオカリーナの音を出す事が出来るのです。 これがおがわカリーナの奏法の中でも大切な部分はよく響かせると言う事です。 これで、今日から貴方のオカリーナの音が変わるでしょう! |
パスカルの原理って聞いた事ありますよね? タッピングトーンホールを押さえる指をスピードを持って叩くようにした時にポンと音が出ますが、 その音の事を出す動作の事をタッピングと言います。フルート等では現代音楽に使われ音符の上に+印で記載されます。 オカリーナでもその奏法は可能ですが現在の時点では奏法としては使われていないのです。 その内に現代奏法として一般的になるかも知れません。 オカリーナはツボ状楽器で指で押さえている面積を変える事により見かけのツボの大きさを変化させて音程を変えていますが、 その体積が持つ固有の振動数をその時の気温やつぼの大きさに依る振動数(音程)をタッピングで知る事が出来るのです。 つまりこのタッピングトーンはその楽器の音程で振動していると言う事です。 フルートでは奏者の歌口に掛かる唇の面積や角度の差で音程(タッピングトーン)は安定しませんがオカリーナではエアーウエイが有り、 フルートの様に奏者の歌口に於ける音程の変化が少ないので歌口による誤差をほぼ無視でき、 そのままオカリーナの現状(気温等の変化を含む)での音程として考えることが出来ます。このタッピングを利用して考えられる良い所を少し挙げて置きましょう。 オカリーナを吹かずに音程を知る事が出来る。 固有の音程と異なる音程で吹く事無くなる。 音程が悪いと思った時に吹き方のせいか楽器のせいかが判断できる。 実際に音を出す前にタッピングをして音程を先にイメージすることが出来る。 息のスピードや圧力が適切でないことが解る。 音符の種類Ms.6![]() それぞれ全音符を幾つに分けたかと言うことで表します。 (細かい音符は必ず早いとは限りません・・テンポの設定によります) ちょっと聞いてみましょう。 midi.5 midi 再生 休符の種類 Ms.7 ![]() 括弧は一拍の中に入る休符の量です。 連 符簡単に言うと普通の譜面の書き方では表せない数の音符の書き方です。 普通 4/4 拍子では一小節の中に四分音符が4つと決まっていて、それぞれの音価は厳密に決まっています。 連符とはそれ以外の音符の書き方で大まかに説明すると以下の種類があります。三連符 一拍や二拍あるいは四拍を三等分する場合が多いです。 譜面を見ていくら考えてもわからない人は分りませんのでmidiで聞いてみましょう。 もちろん、聞きながらご自分でも歌ってみて下さい。 もちろん拍子を感じながら(できれば手で拍子をとりながら)歌って下さい。 四分音符一拍を3つに分けた三連符です Ms. ![]() midi 再生 四分音符二つを三つに分けた三連符です。 Ms. ![]() midi 再生 四分音符4つを3つに分けた三連符です。 Ms. ![]() midi 再生 上記の譜面にわかりやすく低音「ド」を入れてみました。 Ms. ![]() midi 再生 二連符・四連符 三拍を二等分や四等分する事が多いです 三拍子や八分の六拍子等で三つの音符を2個や4個に分ける。 四分音符3つを二つに割った連符です。 Ms. ![]() midi 再生 上記の譜面を分かりやすくする為に下のドの音を四分音符で演奏させました。midiでお聞きください。 Ms. ![]() midi 再生 四分音符3つを4つに割った連符です。 Ms. ![]() midi 再生 わかりやすいように低音をつけてみました。 Ms. ![]() midi 再生 その他の連符 作曲者が表現したい様に自由に設定できます。 カデンツなどに多く使用されますが、その場合演奏する時にすべての音符が等分されるとは限りません。 三連符と・・良く出てくる三連符といわゆるスキップのリズムは完全に区別が出来ないといけません。四分音符が 60 の速さでよくお聞きください。もちろん歌って! Ms. ![]() midi 再生 Ms. ![]() midi 再生 Ms. ![]() midi 再生 Ms. ![]() midi 再生 おがわ式持ち方私はある時期まで独自にオカリーナを吹いて来たので、 他の人がどんな持ち方をしているのか知りませんでした。ある時オカリーナを紐でぶら下げたり、右手の薬指と小指ではさんだり、 右手の小指でトーンホール以外の所を押さえたりしているのを見てびっくりしました。 さっそく自分の持ち方と他の持ち方を検証してみましたが、 私の持ち方はそれらに比べて十分に合理的であると思い 「おがわ式持ち方」として皆様に勧めてまいりました。 「紐がないと落下が怖い」と言われる方もいましたが、 実際はひもに手など引っかけてかえって落下する事もあるとか・・・。 今まで「おがわ式持ち方」をお教えした方で演奏中に落下させた人は皆無である事は「紐は必要ない」と言えないでしょうか?また逆に紐に頼った不安定な持ち方のまま練習を進めていると、かえって進歩が阻害されるのではないでしょうか? |
指は音楽の為に出来るだけ自由であるべきで、出来るだけ楽器を支える事から解放してやりたいものですね。 |
それでは実際に持ち方を学びましょう。 簡単に「おがわ式持ち方」を説明すると「ソ」の音より上と下とでは持ち方を変えると言う事です。 「ソ」の音より下はあなたが今まで知っている持ち方で持って頂いて良いのです。 ただ、 「ソ」の音より上に行く時に右手親指を支点とし右手首を動かしオカリーナの右端を手の平で支えるのです。 ![]() 右手親指を扇の要の様にして持ち方を変えるのですが、これを「手首の返し」と呼んでします。 注意する事は変える際に親指がトーンホールから離れない様に動かす事です。 この動作は高音域での指の為にするのと高音域の音が出やすくなる様にするのと音程の調節の為にします。 この持ち方により「指と音と音程」それぞれに良い影響を与える事が出来る様になります。 「手首の返し」
課題1 ![]() さらに練習してみましょう! ![]() 右手の親指を支点として構える位置から支える位置へミストーンがない様に練習する。 これでどの様に持ち方を変えるかを理解できたかと思います。 この変えた持ち方から高音に行く為に二点支持を学びます。 「二点支持」![]() この二点とは右親指の下(生命線の線上)と曲げた薬指の横腹です。 オカリーナの高音ではすべての指を離す「ファ」の音があります。 その場合指で楽器を支える事は不可能になりますので色々な支え方が工夫されている様です。 その中でも「おがわ式持ち方」は高音の連続や跳躍などに対処する方法として最も合理的であるはずです。 上記の二点での楽器の支持を十分練習してその運動性能をお楽しみください。
高音の出し方C管では高音が鳴り難いのです。しかし、歌口を胸に近づける事により良く鳴らす事が出来ますので、この動作を理解しましょう。 オカリーナを吹きながら下を向く・・・この時に眼だけで下を見る人が多いのでご注意ください。 そして「手首の返し」と「二点支持」でより動作が楽になります。つまり右手首に負担が掛かりにくいのです。 歌口のエッジで発生する圧力を胸の部分で跳ね返すので、蝶ネクタイ等があるとこの作用を利用しにくくなりますのでご注意ください。(C管以外は歌口を胸に近づけないように・・・音が出なくなります。 C管以外は楽器を立てるようにしながら歌口を左に向けます。 最高音などでもう少し音を出したい時そして、少し音程が低い時に 上記の方法で音を出しながら「グッ・・と」お腹を引っ込めて下さい。 そうしたら音程が高くなるはずです。 これを、「ただ強く吹く」人がいますが、 その息とおなかの底からの息では「質」が違うので同じ音色にはなりません。 |
1990年頃の記憶では「歌口を胸に近づける」と言う動作は誰もしていなかったと思います。 |
低音の出し方一般にオカリーナの低音は小さい音しか出ません。しかしその音を大きく聞かせる為の奏法があるのです。 「響かせ方」でも書きましたが、まずマリンバ(木琴の大きいもので鍵盤の下に太いパイプがついているもの)をイメージして下さい。木琴の鍵盤で出た音はその太いパイプで共鳴してよく響きます。それと同じことを貴方とオカリーナでするのです。 オカリーナから出た音はあなたの体で共鳴されよく響く様になります。 その為に口や喉を広げお腹から空気を出すと「音程が低くなり」(実際に半音ほど)ますので、 さらに半音分空気を多く出す事が出来るので大きい音を出すことが可能となります。 ( O-TONE の実際を演奏している YouTube のビデオで出している低音をお聞き下さい) ![]() |
ここで貴方の演奏の為に本当に注目すべき事は低音の出し方なのです。 |
持ち方の練習![]() 「手首の返し」の範囲と高音の為に胸に歌口を近づける範囲 課題2 それではゆっくり音階を吹いてみましょう。 ![]()
![]() 薬指と小指は軽く曲げ ![]() 手でトーンホールを塞いでしまうと音程が下がってしまいますので十分に気をつけて下さい。 高音域と楽器の支えを練習してみましょう! ![]() 「ミ」の音の時に左親指は楽器の左端を持つ様にしてみて下さい。そして「レ」の時に離す。 ![]() この支え方で注意すること 右親指を支点として回転するときに親指は楽器から離れないようにすること。 右薬指と小指でトーンホールを塞がないようにすること。 出来ましたでしょうか? 基本的な「おがわ式持ち方」は上の様に、 右の親指を支点として手の角度を変え、薬指と小指を曲げトーホールを 塞がない様に気を付けて楽器を支えるのが「おがわ式持ち方」の基本です。 このまま高音を吹奏する時に下を向く様にすると引力から発生するモーメントを利用する事によって、 全ての指をトーンホールから離しても楽器は落ちないのです。
おがわ式コントロール「Ogawa Ocarina Control」おがわ式コントロール(オカリーナの可能性のために)最近のオカリーナはだいぶ性能が向上してきた様です。以前は同じボリュームで演奏し、 音域によって音が小さかったり大きかったりするのが普通でした。しかも音程が不確実で、 それを無理に鳴らしたりすると、汚い音色になり とても許せない状況でありました。 そんな中で、私はオカリーナをもっと音楽的で自分自身が吹きやすい様にと思い,、 独自に工夫して作ってまいりましたが、楽器自体の問題だけでなく奏法としても 新しい持ち方や演奏方法を考えてまいりました。 その結果、自分の方法として使って来たコントロール方法を 「Ogawa Ocarina Control」おがわ式コントロール として皆様に公開する事にしました。 簡単に言うとトーンホールに指が近づき過ぎると音程が低くなります。これは演奏に害があります。しかしこれを利用して 大きい音を出す時に高くなる音程を下げる為に右手のひらを使い音程を下げる事を 「おがわ式コントロール」と呼び、一般のオカリーナの限界を超えて大きい音が出すことが可能となります。つまり、トーンホールの見かけの大きさ調整を手で行うという事で、 ある大きさのトーンホールに対して手をかざすとそのトーンホールの音程を低くすることが出来るのです。 それはおがわオカリーナでなくてもコントロールは可能ですが、 それを見越して調律される事により、効果は増す事になります。 音程のコントロールonntrinokonn ▲ 音程をコントロールする時に必要な事は当たり前ですが音程が解る事なのです。自信がある方は良いのですがそうでない方は少し練習する必要があります。 練習方法 出している音の音程を変化させる練習 目的は最初に出した音を覚え、その音と少し違う音を出し、また最初の音に戻すのです。 これを息のコントロールでしたり、手のひらでコントロールしたり練習します。 実際の演奏の場合演奏している音によってはそのとき使っていないトーンホールを押さえている指でコントロールしたりします。 (「手首の返し」をしている時の手のひらを動かし右親指のトーンホール前部を開いたりします) 息によるコントロール以下の練習は全て息の強弱で行い音程をコントロールする。
![]() いろんな音で上記の練習をして、その変化する幅を確認して音域によりその幅が異なる事も学ぶ。 (強い息で音を出す様にしか考えていないオカリーナでこの奏法はきわめて難しいでしょう) --ヒンデミット著 「音楽家の基礎練習」の応用です-- 手のひらによる音程のコントロール基本的には音程を下げる事しか出来ない(工夫により音程を上げる効果も出来る) 上の楽譜で偶数の音を手のひらで半音下げると以下の楽譜の演奏となる。 譜面5 ![]() 譜面7 ![]() 譜面8 ![]() 強弱のコントロール上記の事が理解でき、それをコントロールする事が出来ると、次の様に音の大きさをコントロールできます。もちろん実際には穴の塞ぐ量や息もそのコントロールに使いますが、ここでは手によるコントロールの練習をして下さい。 応用 ピアノとフォルテ譜面9フォルテの時に右手の平でトーンホールを塞ぐ様にして同じ音程を出す練習 ![]() クレッシェンドとデクレッシェンド譜面10連続的に変化させる練習(右手の平でトーンホールを塞ぐ量をコントロールすると以下の演奏が可能になる) ![]() その他の効果これまでこの方法を会得しようとまじめにがんばって来た貴方は、 この「おがわ式コントロール」を応用する事によってコントロール出来るのは 単にボリュームの変化だけではない事に気づいたはずです。基本的な「おがわ式持ち方」では右の手のひらは薬指と小指が基本的には曲がった形で楽器を支えますが、 楽器の保持に支障がない場合 その手のひらを大きく楽器の上にかざす事によって、さらに大きな変化があるのです。 それは、その手のひらのかざし方で音色や響きが変化するということす。 それらの効果は「おがわ式コントロール」に音楽的なコントロールする多くの要素を与えます。 もちろんそれらは外見で判断できる事柄だけでなく微妙な身体のコントロールをも必要としていますので、正しい指導や十分な訓練が必要です。 しかし、それらを複合的に応用する事によってC管オカリーナの欠点である高音域でも十分に音を響かせ、 更に音楽的に演奏する事が可能になったのはオカリーナファンにとって大変うれしい事です。 更なる右手の効用 オカリーナの演奏に於ける右手の平の役目は本体以外で容積を可変できる第二の壁である事が解るでしょう。 両方の手のひらを歌口にかぶせ音を出す"O-Tone" (Ogawa Tone)は この考えの進化したものであることは理解できると思います。 |
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おがわ式コントロールのまとめ以上の方法をどの様に使い音楽的な良い演奏にするかは奏者の音楽性に任され、 音楽的なセンスに基づいて使わないとただの悪趣味な演奏になります。 十分な練習と音楽的な指導に基づいてできる事から始めてください。 きっといつか「オカリーナはフォルテピアノがつかない」と公言している方も この方法で演奏する時が来るでしょう。 もちろん、それに従い持ち方等も変化し、そしてオカリーナの形状(右手の小指の先が長いと言う) もきっと変化して来るでしょう。・・・しかし長い間についた癖はなかなか戻す事は難しいかも・・・。 |
==質 問== |
おがわトーン特殊な運指(?)として私の発案した"O-Tone"(オートーン = Ogawa Tone = おがわトーン)を紹介します。 オカリーナは普通本体の中の空気室にて音程が決定されますが、 それより小さい空気室をエッジの外側に手のひらで作るとその空気室の音程でエッジが機能します。 簡単に言うと高音の「ファ」より高い音が手のひらで作った空気室で鳴ります。 臨時に使用する音の出し方なので特に練習する必要はありませんが、 余裕のある方や特にその音が必要な方のみ練習して下さい。 普通の C管の音域 ![]() (オカリーナの実音はオクターブ上です) しかし、"O-Tone" 奏法で普通の C管 で高音のGからCまで発音可能です。 ![]() ![]() 実際に吹いて見ましょう。 かなり熟練を要しますが、高音のファより上の音を出すのが可能である事をご確認ください。 ![]() ![]() 実際の演奏例 G音からオクターブ上のG音に上がります。 ![]() 曲名 Sophisticated Lady DUKE ELLINTON 作曲 (お友達の会にて全曲聞く事が可能です) ![]() You can hear "Ogawa-tone" by this performance. "Le Cygne" : Saint-Saens 演奏方法 演奏方法は簡単でオカリーナの歌口を両手で部屋を作る様に囲みます。 その両手の容積を変化させて音程を決定します。 ![]() ![]() ![]() |
o-toneの原理 |
指の練習指の練習(Finger Exercise)は単に指が合理的で正確に動くかどうかだけで練習するのではありません。フルートではモイーズの有名は「デ・ラ・ソノリテ」がバイブルの様になっていますが、 オカリーナでも「デ・ラ・ソノリテ」の名前が示すような練習をしたいものです。 現在オカリーナではその様な目的の練習課題を課しているいるメソッドは私の知る限りありません。 (・・まともなメソッドの存在すら知らないですし、形の上であったとしても意味は全く違うでしょうね) ここにある10小節には、おがわオカリーナの奏法のエッセンスが全て詰まっていると言っても過言ではないのですし、 この後に出て来る「インターバル」の練習と合わせて練習して下さい。 ![]() この楽譜は前にも出しましたが、いかに速く吹くかではなく正確に必要な動作をする事と、その意味を理解して実行出来ているか?が重要であります。 単に吹くだけではなく意味を把握しその実現の為に更に練習の楽譜を分解したり展開したりして 練習に応用すべきなのです。 ・・・ちょっと考えると以下の様な課題があります。 おがわ式持ち方 立ち方 構え方 手首の角度 おがわ式コントロール 音程のコントロール 音色のコントロール 高音の出し方 低音の出し方 音程の下げ方 響く音の出し方 高音での圧力のコントロール 音程が下がらない様に保つ方法 響かせ方 |
音程の下げ方 |
インターバルIntervalとは「間隔」の事で、音楽では音と音の「跳躍」の事をさす事が多いようです。 実際の演奏では音と音の間隔が広がれば広がるほど音色を合わせたり、滑らかにレガートで演奏したり、 音程を正確に保つ事は難しくなります。ここではあらかじめそれらを練習しておくといざと言う時に楽に吹けたりします。 一つ一つの課題を連続して練習する場合と二つの音を取り出して正確にできるまで何回も練習する必要があります。 これ見よがしに早く乱暴に吹いても何の意味もありません。 今まで学んで来た奏法を全部思い出して十分に響く音で正確に演奏すべきです。 ![]() オカリーナの低音は不安定ですから安定している音から不安定な音へ 順番に出して行く事によって 出難い音を出すのです。 かなり上達した人でも低音になると音が不安定になり震えたりして、せっかくの演奏が台無しになる事があります。 それを改善する為に注意する事は呼吸法で、肺の中に溜めた空気を腹筋と背筋を使い 「にらめっこ」の様に(同じ息の圧力を安定して保つ)出すのです。 決して風船を膨らます様に吹かないで下さい。 「低音の出し方」のところで書いたように低音域で大きな音を安定して出すことが出来ます。 肺・喉・口を広げお腹から空気を出す事によって音程を下げる事が出来ますので、 その分だけ良く響いた大きな音で演奏する事が出来ます。 上記の事を留意しながら段々低い音を出して行って下さい。 ![]() ![]() ![]() それが出来たら! ![]() ここでチェックする事は 最初の「ド」の音と最後の「ド」の音がオクターブの関係になっているかどうかです。 下の「ド」の音が高くありませんか? しっかりした音で鳴っていますか? 低音に行くに従って「1」から「3」で練習した動作(上で説明した事)が出来ていますか? ![]() ![]() その後にオクターブ上の音を出し音程を確認する。低音を出す動作の確認をする ![]() ![]() ![]() ![]() 跳躍して低音を急に出す練習です。 低音を出す為(共鳴させる為)の体のコントロールを一気にするのです。 もちろん全てのトーンホールを正確に塞ぐ練習もして下さい。 動作が遅いとグリッサンドの掛かった音の動きになりますのでご注意下さい。 ![]() ![]() ![]() ![]() 指に力が入っていとオカリーナとの摩擦力が大きくなり、指は動かしにくく なりますので、 トーンホールを塞ぐだけにして下さい。 ![]() ![]() この組み合わせは良く出てきますので、 最初はゆっくり力を抜いて動かす練習をして下さい。 ![]() ![]() 「レ」から「シ」に行く場合中指が伸びながら小指を押さえると言う二つの 動作を同時にしないといけません。 中指は「シ」の音にする為に曲げて押さえている指の形を伸ばす様に 「シ」の音を押さえます。 (この動きだけ先に練習して下さい) この譜面最後の「ラ」から「レ」に行く動きは、特に「ラ」の音をたっぷり吹けるよう練習してください。 ![]() ![]() アンサンブル等では突然出てきたりしますので良く練習して下さい。 この練習で一番問題になるのは「♭レ」の音です。 音程を取るのが難しく、繰り返して出て来た時に元の「♭レ」の音程を 出すのは自分の頭の中にその音程が響いていないと無理です。 ![]() ![]() ![]() ![]() 「♭ミ」の運指は 12345/123○5 を使ってみて下さい。 「♯ファ」は音程が難しいですが、取りあえず右の3と5の指が同時に 上がる様に注意して下さい。 ![]() ![]() 最初に注意するのは「♭レ」の音程です。 まずこれをしっかり出しましょう。 次に、中指は「♭レ」の為に伸ばしていますが、「ミ」を吹く為に手前に 引き寄せながら薬指を上げる動作をしなくてはなりません。 「♭レ」は穴を塞ぐ為に強く押さえてはいけません。必要最小限の力で押さえて下さい。 よくあるいけない動きは中指を楽器本体から離してまた押さえるという動きです。 (途中に別の音が混じるでしょう?) 「♭レ」の音はものすごく不安定な音です。 まず自分の声で歌ってみてから練習しましょう。 ![]() ![]() ここで簡単な指を使う練習をしてみましょう! 「♭ミ」はいろんな替え指が考えられますのであなたも考えてみて下さい。 こんな指は如何ですか? イ) 1 2 3 4 5 / 1 2 3 O 5 ロ) 1 2 3 4 5 / 1 2*3 O O ハ) 1 2 3 4 5 / 1 2 O 4 O ←これは下の( )内参照! (私の運指表に 1 2 3 4 5 / 1 2 O 4 5 と載っていましたが間違いです) この三番目の間違っていた運指を使うと楽ですよ。 これで大いに悩んだ人がいたとしたらごめんなさい! ![]() ![]() 低音の演奏方法を会得する事が最重要ですよ! 音程や音色が安定する様に練習して下さい。 ![]() ![]() ですからここでは指の動きそのものを注意してご覧下さい。 貴方の「指の動き方」を良く観察して下さい。 指はアーチ状になったまま指の付け根から動いていますか? つまり、付け根の関節以外が動いていませんか? 手の平をテーブルの上に付けて開き、そのまま指を上げる時、真っ直ぐ伸びた指の付け根の関節以外は動きませんね。それが指の正しい動かし方です。 意外にいけない動かし方をしている方が多いのです・・・はは ![]() ![]() 「♭ミ」 イ)の運指 1 2 3 4 5 / 1 2 3 O 5 「♭ラ」 1 2 3 O 5 / 1 O 3 O 5 を使うと楽かも知れません・・・試してみて下さい。 ![]() ![]() 「♭ミ」 ← 1 2 3 4 5 / 1 2 3 O 5 「♯ファ」 ← 1 2 3 4 5 / 1 O O 4 O この二つの組み合わせが基本です、後はその応用です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この練習はちょっと面白いのです。 何故なら始まりが「ファ」で終わりが「シ」だからです。 今までと全く違うのはその音程関係にあります。 普通の四度音程は完全四度といって半音一つと全音二つの間隔がありますが、これには全音が三つあります。 あなたは何も感じないかも知れませんが、 昔は非常に嫌われた音程で「悪魔の音程」などと言われた事もあったようです。 その証拠に、モーツアルトのアンダンテの旋律中にあるこの音程の場所は その曲の中で一番緊張した場所なのです。 ・・・まぁ・・そんなことを感じながらやってみて下さい。 ![]() ![]() 25番に比べると感じが違うのが解りますか?? ・・・解らなくても結構ですよ・・あはは ![]() ![]() これは基本的には「ソ ラ シ ド」の練習なのです。 つまり跳躍しながらあなたの中で「ソ ラ シ ド」と順番に音を充実させていってください。 特に「ド」の音が痩せない様にして下さいね。 ![]() ![]() ちょっと試してみて下さい。 1 O O O 5 / 1 2 3 4 5 ← 「♯ソ」 1 O O O 5 / 1 2 3 4 O ← 「ラ」 1 O O O 5 / 1 2 3 4 5 ← 「♯ソ」 1 O O O 5 / 1 2 0 O O ← 「シ」 1 O O O 5 / 1 2 3 4 5 ← 「♯ソ」 1 O O O 5 / 1 0 0 0 0 ← 「ド」 1 O O O 5 / 1 2 3 4 5 ← 「♯ソ」 こんな指使いでも吹けませんか? もちろん微妙な音程調節は必要ですが・・・。 困難な運指に遭遇したらこんな風に工夫して下さい。 ![]() ![]() 元に戻ってちゃんとした運指でやって下さい。 音程が難しいですからまず最初に歌ってから・・・練習して下さい。 私はほとんどの場合「♯ド」の時この運指を使います。 O O 3 O 5 / 1 O O O O ← 「♯ド」 ![]() ![]() もちろん 「♭レ」 と 「♯ド」 は同じ運指です。 ![]() ![]() 「ラ」の音は一般に響きやすい音ですが上の「レ」は響きが変わりやすいので、 特に音色をそろえる事を意識して下さい。 まず、「ラ」の音を口、喉、肺を大きな一つのバッグとして感じ、 それをラの音に共鳴する様に広げます。 その響を上の「レ」まで音色が変わらない様に注意しながら吹いていきます。 ![]() ![]() 31の練習と同様に音色を求めるのですが、 音程も不安定になり易いので特に注意して下さい。 私は下の運指を良く使いますが「おがわ式持ち方」や「おがわ式コントロール」 が出来ていないと難しいかも? O O O O 5 / 1 O O O O 「♭ミ」 ![]() ![]() 高音の「ミ」「ファ」では音程が低い時が多いのですが、そんな時はお腹をへこます様にしてみて下さい。 音程が上がりませんか??? ![]() ![]() 高音でオカリーナの響が変わりますから余計に自分の体に響かせる 音色のコントロールを大切にして下さい。 ![]() ![]() 手首を返す事と下を向き楽器を支える練習を十分に! (C管以外は歌口を胸に近づけないように・・・音が出なくなります。 C管以外は楽器を立てるようにしながら歌口を左に向けます。これを「スカス」と言います・・・あはは) ![]() ![]() オクターブの練習ですが。 音色をコントロールしながら出来るようにして下さい。 ![]() ![]() これをおがわ式以外で出来る人がいたら聞かせて下さい。 ![]() あはははーーー。 |
特殊奏法通常使わない奏法はすべて特殊奏法ですがここではちょっと進んだら使うかもしれない奏法をご紹介します。 ポルタメントポルタメントとは二つの音の間で音程を変化させながらレガートする演奏方法です。指で直接トーンホールを塞ぐオカリーナでは指をゆっくり動かした時に特に音程の変化を感じると思います。 これはオカリーナの原理に有る様に全体の体積に対する見かけの開口部の大きさの変化によるものです。 これを意識して音楽的に利用する場合ポルタメントと言います。 実際には息のコントロールと共に指の開閉をコントロールします。 ポルタメントの効果は使い方によっては品が悪くなる恐れが有ります。 初級者の演奏で良く聞く事が出来る遅い指の動きによる音程の変化はポルタメントとは呼びません。 あくまで音楽的欲求による演奏効果を言います。 ポルタメントとグリッサンドを混同しないで下さい。 (他の楽器ではキーのシステムによるトーンホールの配列とかトーンホールの大きさの関係でトーンホールを機械的に塞ぐ事が有ります) 実はフルートでも音楽的な演奏な場合、自然に多用していますがほとんどの方は知らないかも知れませんね。 ある音からある音にレガートで移動する場合ほんの少しですがその音と次の音を変化させます。 つまり・・・角を落とす(ほんの少し音程を変化させる)事によりレガートに聞こえるのです。 その奏法はどんな音楽にも音楽的に使えますが、当然、良い指導者の下で訓練すればオカリーナでも使えます。 息でコントロールする方法とトーンホールを押さえる指をずらす方法の二つがあります。 音楽的な演奏している人は指も音楽的な動きをしているのは上記の理由によるものでしょう。 |
実は貴方がオカリーナを演奏する時にこのポルタメントとグリッサンドを知らない内に使ってしまっているのです!? |
グリッサンドグリッサンドとはポルタメントより多い音の間で連続して音程を変化させる奏法です。 ピアノの場合は鍵盤を手で擦る様にして演奏します。それぞれの楽器によってその効果も変化します。 管楽器の場合はそれぞれ細かく変化できる場合と半音でしか変化できない場合があります。 大抵、作曲者はその楽器の特性を熟知していますからほとんど問題なく演奏できます。 管楽器で有名な旋律はガーシュイン作曲「ラプソディインブルー」のクラリネットソロがあります。 タンギングの種類ダブルタンギング シングルタンギングでは演奏できない位速い場合に使います。 「tktk」などと演奏します。一般に「t」より「k」の方が弱いので、「ktkt」と練習すると良いでしょう。 トリプルタンギング やはりシングルタンギングでは演奏できない位速い場合 「tttttt」と演奏すべき所を「tkttkt」または「ttkttk」と演奏したりします。 フラッターツンゲ 震える舌の事で息を出しながら「frrrrrrrr」と舌を震わせます。 喉で「rrrrrrrr」と演奏する場合もあります。 音楽的な演奏の為にオカリーナはその構造上音楽的な演奏は難しいとされて来ました。しかし、錯覚を利用したりして、ある程度できる事もあるのでここでそれをご紹介します。 もし、その演奏を聴いている人が自分の音楽を持っている場合、 あなたの演奏はその方の中に生まれている音楽と比較され、当然、不満を感じるはずです。 しかし、その方が自分の音楽を持っているとすれば、 貴方が表現しようとしている事を察知する能力も備えているはずで、 オカリーナの限られた能力の中で努力しているあなたを称賛するでしょう。 重心音重心音と言う言い方はあまり普及していないと言うか、私だけではないかと思ったりしていますがどうなのでしょう? しかし、言葉が普及しているとかいないとかは関係なしに重心音は存在するのです。 貴方もその存在に気がついているかも知れませんね。 物には必ず重心があることはご存知ですよね。それと同じように音楽の各動機にも重心があり、 その集合であるフレーズにも存在するのです。 音楽を勉強していくとその位置の存在をすぐに感じられるようになり、 自然の法則によって音楽出来るようになるのです。 初見での演奏時でも演奏を始めた瞬間に重心音はどれか感じるはずです。 もし貴方がその音を分からない時はじっくり「歌って下さい」必ず分かるはずです。 重心音の特性 重心音はほかの音にない特性があります。 その特性を列記してみますので参考にして下さい。 名前の通りそのかたまりの中で ・ 一番重く感じる。 重心音に向かって ・ テンポは速くなる。 ・ 音は大きくなる。 重心音から遠ざかるに従って、 ・ テンポは遅くなる。 ・ 音は小さくなる。 |
私の弟子がジュリアード音楽院で担当の教師と話をしたところ「フォーカスポイント」と言ったそうです。 知り合いがドイツの師匠に聞いたところ「シュベアープンクト」と・・・ただ音楽用語として存在するのかどうかは知りません。 |
動きの把握音の高さと長さ・・・それに強弱・・あとテンポだけで演奏していませんか?譜面通り演奏すると言う事は非常に大切な事です。 年を取って来ると余計にそのことが重要に感じるのは何故でしょうか? しかし、その事と動きを感じ演奏すると言う事は全く矛盾しないのです。 それは、音楽は必ず動いていて静止していると言う事はありませんし、 譜面で音符やその他の記号が示しているものが二次元でなく立体に感じられないといけません。 どれだけ豊かな色彩とニュアンスを持った動きをイメージできるかがあなたの音楽を決定します。 自分の中から発するイメージの要求がなくて演奏はありません。 ・・・つまり、それがない場合、貴方が演奏する意味がないのです。 譜読み 譜面を読むと言う事は作曲者や樂曲の背景・歴史などアナリーゼを研究するだけではなく、 上の重心音と立体的な動きそしてその構成を真剣に考えることなのです。 音の長さや高さそれに速さ位しか考えなかった貴方! ちょっと考え直してみましょう。 新しい世界が広がるかも知れませんよ。 錯覚奏法演奏する会場は良く響く所だったり全く響かなかったり様々ですね。そんな時に同じ演奏はしません。よく響く会場では少し音を短めにしたりする事もありますし、 良く響かない所では少し長めにしたりする事もあります。 演奏者は自分の音を聞きながら自然にその判断をします。 従って、それについて奏法として説明するのは余計なお世話かもしれませんね。 しかし、ほとんどの方は何故自分の演奏と私の演奏が違うのか理解できない人もいますからあえてご説明いたします。 しかし、プロの間ではこんな事は常識であり単純な事なのです。 ほかにもまだいろんな表現方法があると思いますご自分でお考え下さい。 フォルテ オカリーナはほんの少ししか表情をつける事が出来ません。 この事は他の楽器を演奏していた者としては本当に歯がゆいものです。 しかし、私のフルートの経験からして出来る事もあるので、それをご説明します。 同じ音量の音(息の量を変えないで)でも大きい音として聞かせる為にどの様にしたら良いのでしょうか? ・アタック、タンギングを強くするのです。 ・音を長く吹く ・ビブラートをかけ強調するなど たったこれだけの事でその音は目立ち大きく感じるのです。 ピアノ 上の「フォルテ」の説明でお分かりの様にその逆を行けばよいのです。 つまり、弱く表現する為には・・。 ・アタック、タンギング強くしない(弱くすると書くと息まで弱く成ります)。 ・音を短めに吹く。 ・ビブラートをかけないなど クレッセンド これは上記の方法とビブラートを併用して使う事によって表現出来ます。 ・ピアノではビブラートの振幅や周期をほとんど小さくし クレッセンドと共に振幅や周期を大きくしフォルテにします。 これでほんの少し表現が出来るようになりました。 デクレッセンドは逆ですから省略します。 ちょっと話はそれますが音量について錯覚している人が多いので一言 大きい音を出す人は音色より音量に魅力を感じているのでしょうか? ・・・・・・ 三人の自分演奏家の長年の夢は「一回で良いから自分の演奏を客席で聞いてみたい」と言うものが多いです。その夢は幽体離脱でもしないとかなえられませんね。 結局それが出来ないのでホールなどでは反射して返ってくる音に注意したりします。 (すると各楽器の音には方向性があることに気がついたりすると思います) 演奏する時大抵の人は心から音楽をすれば良い演奏が出来ると言っているようです。 本当にそうでしょうか? そのような真似が出来るのは本当の天才に限るのではないでしょうか? 大抵は自分の感情にまかせた大げさな演奏が多いと思いませんか? もっと気になるのは天才の演奏をまねた演奏やわざと演出された身振りや誇張した演奏に嫌気を感じるのは私だけではないでしょう。 少し話がそれましたが、演奏する時に実際に演奏している自分の他に その自分を指揮している自分 そしてそれを冷静に観察し批判している自分 この三人の自分が必要なんです。 一人目の自分は演奏をしています。 二人目の自分はその演奏を指揮者の様に構成し表現しています。 三人目の自分はその演奏を客席から批評家の様に客観的に聞いています。 この三人の自分が協力し合ってこそ良い演奏になるのではないでしょうか? 貴方も練習中からこの三人で協力して効果的な練習を実現して下さい。 ちょっと考察作曲家が大いに悩んで・・、または気軽に(?)作った曲にはいろいろなものがあり、 それを演奏する人は楽譜をもとに色々な事を考え感じるのです。 ここではもっとも簡単な考察?(アナリーゼ?)その一端を皆さんにお見せします。 さてこの旋律はみなさんご存じの曲ですがわかりますか? ![]() 「なんだ?音階ではないですかぁ」 はいそうです! だいたい音楽は音階と和音で出来ています。 ちょっと、その音階を聞いてみましょう。 midi 再生 あははー これを、拍子をかえて途中にちょっと音を加えると・・・・。 ![]() こんな風になりました! この曲はご存知ですか? 聞いてみましょう! midi 再生 「なんだぁ・・この曲知っている」 でしょう? そうです。レスピーギの古代舞曲とアリアより「シチリアーナ」ですね。 最初の音階に赤色の丸をつけてみますと・・。 次のようになります。 ![]() どうですか? 最初にお見せした音階でしょう? こんなに簡単に曲が出来ているのです。 次にこの譜面を見てください。 スメタナの我が祖国より「モルダウ」です。 ![]() midi 再生 ・・単なる音階ですね・・如何でしょうか? そんな風に言うと・・・あの大天才モーツァルトの曲は単純な音階と和音で出来ていると言っても過言ではありませんが、 だれも彼の様に作曲はできないのです。 モーツァルトの話が出ましたので、ここで宿題です! ![]() (これが吉田雅夫先生に教わった最初のアナリーゼです。各音の機能を言え・・・とか) さて、これで終わりません・・やさしいお勉強しましょう。 ・上の楽譜「シチリアーナ」の重心音はどの音ですか?(重心音の項参照) ・重心音の特性を考えて歌ってみましょう。 ・「モルダウ」の旋律で重心音はどれでしょうか? ・重心音の特性を考えて歌ってみましょう。 ・なぜこの旋律が心を打つのかその理由を考えてみましょう。 ・「シチリアーナ」と「モルダウ」は同じように出来ているのになぜこんなに違うのか考えて下さい。 「ふーーん」と読み飛ばした貴方・・ちゃんと実習しないと意味がありません!! 初級演奏家資格試験かなり昔・・・、フルートオカリーナ館の「お友達の会」にこの問題を出しました。 なぜこのような問題を出したかと言うと、オカリーナであなたがこの音楽を演奏しようとした場合に、 作曲者の事や曲名またはそれらの時代背景等を適当に調べるでしょう。 そして、それらの資料を「ふーん」と読み何も考えないで演奏することが多いかと・・・。 もちろん何も考えず間違いすることなく音符通りに吹けばある程度の再現は出来ます。 しかし、それが上手く行っても、全く非音楽的でつまらない演奏になる可能性が大きいのです。 またそれとは反対に自分の感情に任せ演奏した場合、意味不明で悪趣味な醜い演奏になる場合が多いです。 (もし、あなたに神が与えた天賦の才能がある場合はそれでも全く問題がないでしょう) 私や貴方はおそらく天才ではないと思われるので、 きちんと譜面を読み絵図(作戦設計図)による具体的なそれぞれの部分に対するイメージを完成させ、 もう一人の自分(三人の自分参照)である先生?指揮者の指導を演奏中にも受けながら演奏するべきなのです。 その為の考え方の一端として楽曲に対する考察の一環として参考にしていただきたいと思います。 あなたが他人の真似をしないで、それぞれの曲を演奏する意味がどこにあるかを認識するうえでも この様なアプローチも一つの方法かもしれません。 |
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練 習Lesson 1 から Lesson 4 までは ALTES FLUTE METHOD から引用してあります。 フルート用よりオクターブ低く変えて引用してあります。 基本的な拍子( 2/2 2/4 4/4 3/4 )と基本的な音符の読み方ブレスそれに 「持ち方」や「高音の出し方」をみっちり学んでほしいのです。 二度と三度の進行1番 最初は二度進行(順次進行)オカリーナを吹く人にとっても嫌な指の動きです。ここで指の付け根から動かして途中の関節を動かさないと言う指の動かし方の基本を みっちりとさらって下さい。もちろんおがわ式持ち方で始める。 2番 「ファ」の音に行く時に手首の返しを実行する。 各課題の初めに持ち方を確認する。 ![]() 7番 ハ長調音階の下行形と上行形です。 8番 3度の下です。 同時に動く指が同じタイミングで動く様にして下さい。 9番 「レ」の音に移行する時に歌口を胸に近づける動きの練習です。 ![]() Lesson 110番 2/2拍子(二分の二拍子=一小節の中に二分音符が二つある拍子)ですから一小節を二拍に数え、 4小節単位でブレスをして下さい。 テンポは一拍=100ぐらい Allegro です。 ![]() ![]() 小節毎に休符がありどこでも息が吸えますが今までのフレーズで息を吸ってください。 ![]() Lesson 24小節で一回ブレスをすると良いでしょう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() Lesson 3![]() ![]() 符点四分音符は三拍分ちゃんと数えてください。 これは「三連符と・・」に出てくるスキップのリズムと同じです。 ![]() ![]() ![]() ![]() Lesson 4この練習曲のVar(バリエーション)には大切なリズムが出てきますので十分に練習して下さい。 ![]() ![]() ![]() ![]() 練 習 曲ここに私の好きな曲の楽譜の中から一部を置きます。 当然のことですが、音楽に素人用とかプロ用はありませんので、素人の方は出来上がるまでのプロセスを プロの方より長く味わえる特権があるし完成までの時間制限もございません。それぞれが美しい曲で難曲でもありますが、この「おがわオカリーナ奏法」の中で ご紹介した奏法をいかに使いコントロールするかの実践をして下さい。 是非とも貴方のチャレンジを期待します。 簡単な解説や参考wavそれに伴奏等は「お友達の会」にあります。 youtubeに置いてある参考資料ですご参照ください Shinichi Yoshizawa =Sabisigeni= =Komoriuta= 吉澤真一作曲 「さびしげに」「こもりうた」 ![]() Georg.Friedrich.Handel = Largo (ombra mai fu) G.F.ヘンデル作曲 「ラルゴ」(オンブラ マイ フ) ![]() Georg Friedrich Handel Sonata g-moll 1st mov ヘンデルのソナタより ト短調 ![]() Georg Friedrich Handel Sonata a-moll 1st mov ヘンデル作曲 ソナタより イ短調 ![]() Johann Sebastian Bach = Ouverture No.3-2 Air J.S.バッハ作曲 「アリア」(G線上のアリア) ![]() Saint-Saens "Le Cygne" サンサーンス 「白鳥」 ![]() "Nocturne" Op.43-2: Gabriel Faure ガブリエル・フォーレ: 「夜 曲」 Op.43-2 ![]() 2Elegiske Melodier"The Spring" Op34-2: Edvard Hagerup Grieg グリーグ : 「春」Op34-2 ![]() W.A.Mozart (1756-1791) "Andante K.v.315" モーツァルト 「アンダンテ k.v.315」 ![]() ![]() 本来貴方が即興で作曲して演奏するもの???事前に用意しても構いませんよ・・あはは。 ![]() c.p.e.Bach "Solo Sonata 1stmov" カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ作曲 ソロ ソナタ 1楽章 ![]() ![]()
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